不確かさの求め方には2通りありまして一つは統計的手法によるタイプAにおける不確かさの算出方法とその他の手法によるタイプBによる不確かさの算出方法があります。
本記事はタイプAにおける不確かさの算出方法についての記事となります。
不確かさ タイプA評価について
標準不確かさのタイプA評価は繰り返し実測したデータから算出する方法になります。
繰り返し測定したデータの確率分布が正規分布に従うと仮定して測定データの実験標準偏差(experimental standard deviation)を求め, 実験標準偏差から平均の実験標準偏差(experimental standard deviation of the mean)を求めることで標準不確かさは算出されます。
JCG200 校正における測定不確かさの評価 (第8版)やJCGM発行のJCGM 100:2008 Annex Jでは平均の実験標準偏差(experimental standard deviation of the mean) = 標準不確かさと定義されています。
タイプA評価における標準不確かさ算出手順
タイプA標準不確かさの算出方法についてはJCSS発行のJCG200 校正における測定不確かさの評価 (第8版)を参考にさせていただきました。
以下標準不確かさの算出方法
① 測定データの平均値を算出

② 実験分散を算出

③ ②から平均の実験分散を算出

④ 平均の実験標準偏差を算出
平均の実験分散における(正の)平方根は, 平均の実験標準偏差と呼ばれ, 入力推定値(平均値)の標準不確かさは, 平均の実験標準偏差となります。

その他
参考にしたサイト
JCG200 校正における測定不確かさの評価 (第8版)
https://www.nite.go.jp/data/000022114.pdf
JCGM 100:2008
https://www.bipm.org/documents/20126/2071204/JCGM_100_2008_E.pdf/cb0ef43f-baa5-11cf-3f85-4dcd86f77bd6
統計web
https://bellcurve.jp/statistics/course/8616.html
正規分布の分かりやすいまとめ
https://ai-trend.jp/basic-study/normal-distribution/normal-distribution/
母集団の分散や標準偏差の推定値を計算するときにn-1で割る理由
https://toukeigaku-jouhou.info/2015/08/25/post-409/
Academaid.【徹底解説】中心極限定理の証明
https://academ-aid.com/statistics/thm-clt
具体例を通じて学ぶ標本平均の求め方
https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/how-to-calculate-sample-mean
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